さて、いよいよ最後紹介するのはこの男

ネコザメタボ です。
Bチームで 大災害より生き残った元水泳金メダリスト、モトメを演じています。
主役です。
こんな顔バレNGの、ステージタイガーに今年入ったばかりの新人が、主役。
大きな賭けに出たのか?
いいや違うよ。
劇団内でもっとも優秀な筋肉を持ち、最強のアスリート、それがネコ。
ステージタイガーで最強=演劇界で最強
ですからね。
並々ならぬ努力と、細やかな計算と、繰り返された修練で身に付けた主役モトメの演技は、まさにステージタイガーに革命を起こしております。
何の遜色もありゃしない。
期待してて下さい。
ネコの凄さは以下にあるキャラクター設定を読むだけでも分かります。
チケット予約は
こちら
http://st-tg.net/_sp/ssh/ssh_ticket.html
(注) 以下少しだけネタバレ。
※多分読んでも大丈夫なように墨塗りしております。
ネコの モトメ役のバックストーリー(台本に書かれていない裏設定)
【名前】
モトメ シオザキ
【性別】
男性
【年齢】
30歳
【職業】
日本水泳連盟に所属してはいるが、もう海に限らず、基本的に自らが水に入ることは避けている。
水泳競技周辺には留まっているが、あくまで周辺。●以来、あまり呼ばれることも少ないが水泳関係の解説やコメンテーターを任される時もある。
【家族構成】
家族は普通の一般家庭で、水泳には縁がない。
愛情表現の苦手な父、大人しく控えめな母、少し気の強い妹、決して問題のある家庭ではないが、子供に対する愛情の注ぎ方が少し違ったのか、モトメとその妹ともに、成長するにつれ、家族との関係は乖離していく。そして、あの●以来、(主にモトメが自ら)家族との交流もほとんどなくなり、まったくの疎遠になっている。
【配役を芸能人に例えるなら】
無し。
【趣味】
料理。海外遠征などで、なれない国での食事が合わなくなった時に、自分で料理をはじめたのがキッカケ。
また、水泳に関係なく、潜水して息を止めたまま水の中で宙返りしたり、競技に関係なく自由に泳ぐのが好き。
【特技】
これも料理。●に料理を作ってやったりもしていた。かなり上手。
【好きな異性のタイプ】
色気と独特の雰囲気のある大人っぽくてナイスバディな人が好き。
●はあまりタイプには当てはまらない。ジュンの「ナイスバディなんですか?」のところで「それはもう!」とは答えているが、本当の●はそこまでナイスバディというより、水泳の選手でもあったので少し痩せがた。胸なんかもちょっと足りないのを本人は気にしていた。それをモトメはからかったりもしていた。
【好きな食べ物】
寿司。料理が下手なハナが一度だけ大成功したキッシュ。
【癖】
●以来、辛い記憶へのフィードバックがある時や、ネガティブな感情にふと襲われた時には、それを振り払う、もしくは抑えつけようとする現れか、何もない場所でも、自分の頭を触ったり、掴んだり、それを振り払ったりする。
また、昔は選手として胸をはって立つことが多かったが、現在は小さくなって姿勢が崩れていることが多い。
【経歴など】
小さい頃から、スポーツは得意なほうだったが、海が好きで泳ぐのが特に楽しかった。
水の中で重力に支配されずに飛んでいるような感覚が好きだった。
小学校4年生の水泳の授業で、元々水泳の選手だった体育の先生にその才能を見初められ、名門スイミングスクールへスカウトされる。両親は、水泳に関心がなく、体育教師の説得と、「スクールに入れればもっと泳ぎを楽しめる」と思っていたモトメの強い要望でスクールに入れる。
しかし、競技の水泳はモトメの思っていたものとは違い、勝負の世界。
元来、勝負っ気の強い性格にも後押しされて、モトメは次第に「楽しむ水泳」から「勝つ水泳」に気持ちを移していく。
しかし、名門スクールではモトメの才能などありふれたものだった。
勝ちたいのに勝てない、結果もなかなか出ない。
後に天才と称されることもあるモトメだが、じつは才能に恵まれているわけでなく、この時の悔しさから、誰にも見えない所で人一倍努力する男になる。
中学に入り、次第にその努力が花開きだすモトメ。しかし、その頃のモトメにとっての水泳は、もう楽しめるものでなく、勝負の世界。戦いの世界だった。そういった意味では、じつは今のノゾミと過去のモトメは、似ている部分があるかも知れない。
そんなモトメを変えたのは●だった。
モトメが入ったスクールとは別の名門スクールにいた●と●の姉妹は、この世界ではもはや有名だった。
少しとっつきにくいがクールな泳ぎで水を切る美貌の姉(後に、クールなのではなく、ちょっと独特のセンスを持った面白い人だと解る)。
本当に楽しそうに、伸び伸びと泳ぎ、見ているほうが気持ちよくなるような泳ぎで他を寄せ付けない妹。
当初、大会でちょくちょく見かける、同じ世代の●の存在は、モトメにとって少し疎ましいものだった。
この勝負の世界で楽しそうに、自由に、水と遊んでいるみたいに泳ぐ姿。
勝負にこだわり、少し心が荒ぶれている自分とは違い、周りにいる人を自然と笑いに誘う姿。
それは、嫉妬心であり、そして今思えば、強い憧れと羨ましさだったのだと思う。
叶わない、高嶺の花に対する、子供っぽい感情の流れだったのだろう。
その姉妹が家の都合で引っ越しをしてきて、モトメと同じスクールに移ってきたのはモトメが中学2年生の時。
対抗心を燃やしていた、また無意識にでも高嶺と思っていた●と自然と会話を交わし、仲良くなっていくようになった頃には2人は高校生だった。そしてその頃から、いつも笑顔の●が本当は繊細な心を持っていて、限られた人にだけ弱音もみせる普通の女の子だということも知っていく。モトメは案の上、すぐに好きになったが、言えないままの日々が続いた。
高校3年生の時。誰もいなくなったプールで、モトメは言った。
「1回限り、今から2人で勝負をして、俺が勝ったら・・・俺とつき合ってほしい。負けたら諦めるし、何でも言うこと聞くよ。」
結果は・・・・惨敗。
●の才能はそれほどまでに凄かった。
悔しがるモトメに、●は言った。
「なんでも言うこと聞いてくれるんでしょ。じゃあね・・・・・私たち、付き合いましょ。」
それから2人は、互いに違う大学へスポーツ推薦で進学し、オリンピックを目指すようになる。
昔からの泳法を伸ばした姉妹とは違い、努力の結果、自分に合ったクロールをやっと見つけたモトメは、大学から飛躍的にタイムを伸ばしていく。また●の愛情と性格で、次第に昔からあった荒さが消えていき、水泳を再び純粋に愛するようになっていく。
世界で通用する実力を身につけたモトメは、22歳の時、●に求婚する。
すぐに返事をしてくれるものと思ったが、●は少し困った顔をして「少しだけ時間をくれませんか」と言った。
その反応に、不満をもっていたモトメだが、その理由を後に知ることとなる。
●はモトメの求婚を受け入れると同時に、水泳選手を引退した。
モトメにはそのつもりはなかった、むしろ才能は自分よりもある●に辞めてもらいたくなかった。
そこではじめて2人は大きな喧嘩をする。
でも、●の決意は固かった。「あなたが泳ぐ姿を、世界一になった姿を私に見せてください。」と・・・。
それからのモトメは、より高い領域での勝負を余儀なくされ、結果は良かったり悪かったりが続き、どうしても抜け出せない状態が続いていた。そんな中でも●はいつも笑顔でモトメを支えてくれた。
この時、同じように結果に苦しみ、悩んでいた人がいる。
●だ。
●とつき合いはじめてから、クールだと思っていた●が実はそうでなく、好感のもてる人物だと思っていたモトメにとって義姉として信頼のおける人だった。しかし、ある時●は、忽然と姿を消す。
一時は騒然とはなったが、マイナーな水泳選手の話題は、長くはもたなかった。
モトメと●はもちろん心配したが、「昔から独特のセンスがある○さんのこと、きっと大丈夫だろう」と、2人とも信じることにした。
そしてなにより、自分たちもこの頃は必死だったのだ。
なぜならば、年齢的にも、世界への切符をつかめる最後のチャンスだったから・・・・。
水泳世界選手権で金メダルを取ったのはモトメ27歳の時。
やっと掴んだメダルだった。
自分がずっと苦しめられた、そして好きで、好きでいられた水泳に、絶対の自信をつけていた。
あの●が起きるまでは・・・。
よくぞここまで読み切りました! ほめて使わす。
そしてよくぞここまで役を掘り下げたネコ! ほめて使わす。
観に来れば良い、来ればわかる!