
物語を広げる役目です
ー 以前の座談会で「役が変わった事で物語に対する視点が変わる」という話があったが?
石神 稽古最初の頃は前の役(ワタセ)が残っていたんですよ。けど今、ミライ役をつきつめていくと、カナデをどう思っているのかという部分を掘り下げる結果になったんです。で、最終的にミライはミライで良いと思ってやっていることなんだな、と思うと見え方が変わって来ました。カナデにとって何が必要で幸せなのかという事なんでしょうか。ミライという役は部外者ではあるんですが、彼がいるから物語が横に広がっていくんだと思ったんです。
ー 同じような事を白井君も言っていました。
石神 他の役同士が濃密な人間関係(血縁や過去の因縁)なだけに。僕が新参者として横に広がったり寄り添う事で物語に緩急をつける事ができるんじゃないかと、意識しています。
ー このミライという役。以前は若手がやっていたわけですよね。
石神 そうですね。でも、せっかくやるなら自分の個性を出そうと思っていますよ。
ー ほう、それは?
石神 自分がやるなら、狂うとか、キ●ガイじみたことをしたい。
ー それは、ひどいですね(苦笑)!!
石神 が、今の皆が創っているキャラを見ると難しい。
ー そりゃあそうでしょう。そんなに狂ったりする話ではないですからね。
石神 でも自分がやる以上、どこかで入れてやろうかと。どこで爆発させてやろうか画策中です。人って狂う程の強い感情が無いと駄目だと思うんですよ。一線を越える何かが無いと。
狂う程の思いを
ー 協走組曲ではワタセ、ミライと演じた石神君。もし他の役をやれるなら?
石神 ここまできたら全部やりたい気もしますが…ハジメ役ですかね。
ー ほう。やはり狂うんですか?
石神 はい。
ー え!?
石神 1周回った愛みたいなものを、自分なら出せるんじゃないかと。自分を追いつめて追いつめて、中から出てくるものに寄り添いたいですね。自分しか出来ないハジメが出来ると思います。今までやって来た人(白井、アミ)は、普通で、どっか飛び抜けたものが無いと思うんですよ。自分ならどこか飛び出して、戻ってくる。どこかで狂う。そんな事が出来ると思いますね。
ー それが石神の個性だと。
石神 はい。自分が出る以上、「こいつやべえぞ」、と思ってもらえる瞬間を創りたいです。
石神は越えます
ー 物語の中で個人的な見所は?
石神 まあ、見た目ですかね。
ー 見た目ですか!?
石神 あとは、前半と後半の違いを是非見てもらいたいですね。前半で隠し、後半をどう飛び出すか。
ー やはり、飛び出すんですか!?
石神 当然、一線越えますよ。K点越えです。
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