今日より小屋入り。つまりは劇場に入り、美術を立て込み、音響照明を仕込み…という1日でした。
シアトリカル應典院は平素より様々な催し物に使われており、劇場として常設されているわけではありません。
舞台だけでなく、客席から僕達の手で1から組んでいくんですね。
ちなみに、舞台の真裏。ちょうど客席が向かいあうその先にはご本尊があります。
朝の仕込み前には住職のありがたいお話があります。
無事を祈り、成功を祈り、1日が始まるのです。
舞台は平台というタタミ一畳分の台と箱馬というハコを組み合わせる事で創られます。
そんな箱馬と平台の間には…
これは…!? いったい?
そうです。
お客様から見える所だけが全てではありません。
実は裏側で、見えない所で色んなものが隠れています。
それは舞台の成り立ちと同じです。
お客様の見えない裏側で、本番に至るまでの過程で、たくさんの人が動いてくれています。
今日も計25名以上の大所帯で仕込みました。
僕なんかの半分もないほど細い女性達が、ガンガン動いてくれています。
感謝。
それを背負って僕達は舞台に立ち、台詞を吐く。
明日は場当たり。
音響や照明、複雑なシーンを小切りに返していきます。
一番僕の…演出の腕が問われる所。
そして同時にシビアで頭脳体力共に削られる所となります。
ただ同時に、稽古では想像もつかなかった美術、そして大音量の圧力、劇的な照明を味わい、作品が練り上がっていくのを感じれる楽しい時間でもあります。
ステージタイガー ランニングホーム。
本番まであと2日!