そんな事をこのダイバー・シティ稽古でよく考えます。
その中で特に僕が今回キーワードのように口酸っぱくいうてる言葉。
それは
『受け』
そう。受けの芝居です。
こればかりは台本とニラメッコしているだけじゃ気付けない。
準備をし、気持ちを整え、稽古場でセッションして初めて加減がわかる。
実はステージタイガーの演出の基本はこの『受け』にこそあります。
派手な部分などは目に見えやすい飾り。
本当に味わって欲しい中身は『受け』なのです。
そんな『受け』の芝居を若い子に伝えるのはとても難しいのですが。
それを稽古場で実践してくれてる俳優を今日は紹介しましょう。

谷屋俊輔さんです。
適当な写真が無くてすいません。
稽古場での彼はもちろん焼き肉を焼いてるはずもなく、稽古に勤しんでおります。
本多優介という、妻と高校生の娘を持つ男を演じます。
歳くってきた…いや、キャリアを重ねた谷屋さんならではの役やと思います。
優介は専業主夫として家族を支えていますが、それを娘がよく思っていない。
娘との空いた距離に悩む。
無職を満喫した…いや、様々な人生経験を経た谷屋さんならではの掘り下げを見せてくれています。
特にこの優介は大人で、必ずしも口に出している言葉と、思っている言葉が一致しているわけではありません。
そして、起こる諸問題に対し、受け止め、見守りながら生きています。
まさに、『受け』の芝居。
それを実践してくれていると思うのです。
若手は台本や鏡や自分とニラメッコしている暇があれば、谷屋さんの演技を観たらいいよ!

特に後半、娘と2人だけのシーンがあるのですが、そこがこの作品のキーポイントになりまして。
もっと踏み込めるなぁと思います。
それは谷屋さんだけの努力では無理で、相手の踏み込みがもっと必要になるのですが。
まぁ、期待してます。
適当な写真が無くてすいません。
娘役は南ちゃんではありません。
焼き肉を焼くシーンはありません。
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