
僕はねえ、今日、帰りの電車の中で、何気ない話をしたのがとても楽しかったなぁ。
そう思いますよ。
佐藤君と、香村さんと、ときぽと能勢ちゃんと。
初めましての人とそうでない人と。お芝居というのは総合芸術でもありますけれど、
コミュニケーションの果ての芸術でもあるんじゃないかなって思っているので。
ステージタイガーなんて、くそ不器用な人間の集まりなんで、ホント難しい事できないんです。
けれども、じわり、じわり、と、初めましてだった人たちの距離が縮まっていっているのを発見しています。
共感しようとする人たちの気持ちのようなものが伝わるといいのかな、と。
(あくまで、イチ側面の話でしかないですが)
座組の中には、他の出演をたくさん控えていらっしゃるキャストの方も結構多くって。
しかしながら演出の考えとしては、物語の初めから順番に稽古を重ねていきたいという想いがあるのです。
なので、代役を立てながら、すこし、すこしと稽古を重ねていっているところです。
とんでもない、はあんまりお見せする事はできないかもしれませんが、
何気ない大切なもの、っていうのを感じてもらえるように、
まぁ、その辺はいつも言っている事なんでしょうけれども。
いろんな人の言葉や行いからいろんな影響を受けるように、
逆に、自分から発する言葉や、行為が他の誰かに影響を与える可能性を模索しつつ、させつつ。
稽古に励んでいるところですね、冬の寒さにお互いをいたわり合って。

ストーリーはもしかするとご存知だろうとは思いますが、
成長譚というには深い傷を負ってしまった少年と少女のお話です。
言葉や笑顔や夢や感情や、そういうものって、多かれ少なかれ、失ってしまう時期っていうのは
誰にだってあるんだと思います。物語は喪失から快癒への物語。
主人公たちが二人して不器用に支え合って、すこしずつ取り戻していく物語。
とはいえ、皆様ご存知の通り「一度なくなってしまったものは、戻ってこない」んですな。
だから、なくなったものと、同じものでは埋める事はできないんです。
いつまでも壊れたおもちゃで泣いてるわけにはいかないんですな、子供も大変だ。
トリュフォーじゃないですけど「大人は判ってくれない」ってやつですね。
そこへきて、今作の別の見所としては「子供も判ってくれ」ねぇなぁ、って思ってる大人たちがいること。
そういう目線になるだなんて、あの頃の僕は思ってもいなかったですね。
「僕らの七日間戦争」とかの生徒側の気持ちだったんだけどね。
その親の気持ちとかを考えるようになるなんて、というところです。
周りの見守る大人たちの気持ちを考える事になるなんて、というところです。
そこへきて、面白いなと思うのが、キャストとして出演してくれる若い人たち。
自分の劇団を持ってるのが多かったりするんです。
一生懸命頑張って、及ばなかったり傷ついたり、そうしてる人たちが一緒に舞台に上がる。
下手こいていいから、もっと思いっきりやっていいから、どんなのが来たってなんとかしてあげるから、
そういう気持ちになって。まぁ、なんというかストレートに日々重ねていますね。

そして、聖なる夜、クリスマスイブの稽古内容としては、
鍋海、服をひん剥かれる
白井、パンツに頭をいれてのパイルドライバー
佐藤、香村、走って逃げる
上記三本立てをなんどもなんども繰り返し練習しました。
SHASENの生徒さんの卒業公演を成功させるためにも、がんばりまーす。
2月2日と3日は近鉄アート館へ!
学生はお安くなっております!
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