いったん壁に向かってからなんですが、逆立ちが最近できるようになってきました。
前作、スロウステップスマイルの時に佐藤くんが、稽古の間にちょこちょこと逆立ちをしてて、
それをみていたら、なんとなくできるようになってきたんだと思っています。
ほんとうには、コツも聞いたりしたんだけれども、思いこみの良いところですかね。
うまれてきて、同じような形をした周りの人が、日本の足で歩いているのをみていたら、
同じようにして自分も歩けるようになってきた。みたいなことかもしれません。
できないなんて、誰が決めるのか、ということで。
見ていて、やってみたら、少しづつできるようになっていました。
だからって、今回の 「I CONTACT」の出来合いとは、直接的には関係はありません。
さて、作り手側から語ってしまいますと。
今回は、とある三兄弟を取り巻く、人間関係のお話です。
ぼく(しらいです)と、つじるりこさんと、鍋ちゃん。
家族を亡くして助け合い生きている三兄弟、それぞれの職場や学校、友人関係などが物語を構成しています。
僕には僕の人間関係、つるりさん(つじるりこさん)にはつるりさんの人間関係、鍋ちゃんには鍋ちゃんの。
そして、僕らそれぞれの兄弟関係があったりします。
で、その僕らの暮らすおウチに「死にたい」ってかいたお手紙が届きます。
僕らはみんな、ちょっとピンときてしまうんです。「もしかして、あの人かも。」って。
どうも、演劇とか、物語の世界って結構優しい作りでできているようで。
もしかして、そんな手紙が家に届いたとして、どうだろうか、ただのイタズラだと思うのか、
それとも、自分の知り合いの中の誰かかもしれないって心配して、
自分の生活や、時間を、投げ打って行動することができるだろうか。
とか、
残りカスも出なくなるくらいに、自分のプライドをかけて、勝負を挑むことができるだろうか。
とか、そういうところ。
普段だったらできないことも、役の力を借りて、すこし強い自分になれる。
ようなこともあるなと、たまに思ったりもします。そればっかりではないですが。
ともあれ、決まりごとなんてないんだよってことを。なんとか、伝えたいなぁと、奮闘しています。
試してみる。やってみる。アドバイスはしても、コントロールしない(決めつけるのはよくない)。
安心しない、安定しない、同じことしない、アンテナを張る、自立する、素直に頼る。
楽しない、無理しない、お芝居しすぎない、演技する。
今取り組んでいる演劇は、皆さんが普段やっていることと同じだと思っています。
周りの目が常に、あるとおもうんです、日常生活でも、仕事場とか家族とか、
そうじゃなくっても、ネットとかにわざわざと踏み入って、見てくれと言わんばかりに写真をあげたり、
ともすれば、「観客が存在しなければ成り立たない日常」が出来上がってきているようにも思います。
そこで、本当の「接点」って一体なんだろうなってことを、僕は多分、与えられた役の中で探しているんだと思います。
僕の役がどうこうということでなくって、
お話の構造も、まぁ、普通に面白い作りになっています。
最初に行ったみたいに、三兄弟が中心となったお話なので、それぞれのパートがあるわけです。
ちゃんとした起承転結っていうものを楽しめる「教養」っていうのはきっと僕にもあなたにも備わっていると思うので、
それが、みっつ、あると思ってください。
桃太郎と金太郎と浦島太郎のお話が、ちゃんとひとつの物語に収まって、
玉手箱の特殊相対性理論的発想やなんかも、鬼ヶ島の鬼退治と同じタイミングで収束するような物語だったら面白そうじゃないですか?
僕には、とんと想像もつきませんけれど。
夜も更けると、言葉も乱れてきますが。
ともかく、登場人物が、キャストが、一人一人が、とっても頭を悩ませて、どうやって生きてやろうか考えています。
だいたいのみんながみんな、周りの人のことを思って、たまにはきゅっと心を痛めながらも、自分を犠牲にしたりしながら、
生きています。そういう稽古場だと思います。 特別な「劇」というよりは、前向きな 人 たちのお話かなと。
ステージタイガー 松原公演
「I CONTACT」
【日時】
3月16日(土)15:00(14:30 開場)
この、一回きりの上演です。
【会場】
松原市文化会館
【ご予約】
【出演】
アミジロウ 谷屋俊輔 小野愛寿香 白井宏幸 ザキ有馬 鍋海光
小林聖也 椿優希 竹林なつ帆 仲田クミ(以上ステージタイガー)
秋桜天丸(うんなま/FIVE CRANEGAME) 新井聖美(テアトルアカデミー)
江本真里子
大城戸洋貴(FREAM! theatre) 近藤知史(澪クリエーション)
辻るりこ(売込隊ビーム/baghdad cafe') 坪田直大 (音声劇団 五里夢中)
時和ハルナ(潟~ュージックバンカー) 西川さやか(月曜劇団)
日昇(うましかやろう) ミチイハジメ(エーライツ/劇団赤えんぴつ)
森島雅 山中麻里絵
天王寺から電車に乗ってから30分くらいで劇場につけます。
おヒマがあったら見に来てください。
悪くない時間を過ごせたなと思っていただけるくらいにはがんばっていますので。