ステージタイガーへ

2019年03月14日

ゲートキーパー

どうも思うところを綴りたくなり稽古場日記を譲ってもらった、梅田です。
ICONTACT、通しを観ました。
それはもう真剣に。
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I CONTACTはゲートキーパーの話。
そんな事は昨年から知っていました。
でも、ゲートキーパーが何なのか。
理解したのは昨日。いや、腑に落ちたのが、と言うべきか。

一つ梅田の話を。
最近でこそ大丈夫ですけど、子供の頃の梅田は
「死にたがり」だったんだと思います。

それは自殺するとか、そう言うことではなく
思春期特有の諦めだったり、逃げだったり
ともすればカッコつけだったり。
いわゆる中二病的な「いかに死ぬか」みたいな事はずっと考えてたと思います。

でも、不思議と自殺と言う選択肢は選ぼうとすらしなかった。
理由ははっきりとあって。
とある理由で「自殺めんどくさい」って思ってたからなんです。

小学生の頃。
当時の担任の「オオカミ」とあだ名のつけられた先生がいました。
不思議な先生で、割と生徒からは怖がられていたんだと思います。理由は簡単。噛むからです。

とは言え実際に噛んだ事は一度しかないんだけど
「悪さをすると噛むからな!!」みたいな。
大抵の生徒は先生が「噛むぞ!」って言うと
非を認めるので噛まれないんですが、一人ケツを噛まれましたね。いまだに覚えてる。
今だと絶対に問題になりますけど、生徒たちは楽しんでたんですよ。
「オオカミに噛まれるぞーー!」ってな風に。

授業も独特で、積極的に授業に参加したり
いい事をしたりすると善行ポイントみたいなのが溜まるんです。
滅多に加点されないけど、クラス全体で5ポイント溜まると一時間授業やめて遊びになる。

そんなルールのある担任でした。
怖かったけど、凄く生徒思いの。
いい先生だったんだと思う。今思えば。

そんなオオカミが、ある日の授業中
唐突にある話を始めたんです。

「自殺者の森」の話を。

オオカミ曰く
死後の世界には天国と地獄があって
死んだ人はそのどちらかへ行く。
でも自殺した人は天国でも、地獄でもない
その間の「自殺者の森」へ行くんだと。

自殺した人達がただ凍りついて、動くこともできず、寒さに震えながら、ただ無限の時を過ごす。
そんな場所があるのだと。

オオカミはお世辞にも絵は上手くなかった。

でも、黒板に白いチョークで描かれた「自殺者の森」は、生々しく。子供がその存在を信じるには十分な説得力があった。
少なくとも、当時の梅田は、「自殺者の森」には絶対に行きたくない、と思った。

そしてこの後の言葉が梅田の心に刻み付けられている。
「先生はお前達の誰も自殺者の森に行って欲しくない。だから覚えていて欲しい。いつでもいい。今後、もし、もし自殺したくなったら、絶対に先生に電話して来なさい。先生は絶対に止めるから。だから、絶対に電話して来なさい」

オオカミが今どこで、何をしてるか分からない。
でも。先生。
梅田は覚えてるよ。そして信じてる。
話を聞いた後に「噛むぞ!」って言われるんだ。

それより、先生の連絡先探す事考えたら
面倒すぎてどうでもよくなっちゃうよ。

自殺のハードル、上げすぎなんだよ。

これも、ゲートキーパーなのだと思う。
少なくとも梅田には。

I CONTACTをみて、オオカミに会いたくなった。
お礼を、伝えたい。
子供の梅田に「責任」を持って接してくれてありがとう。

I CONTACTはそんな物語。
手の届くところから、手の届くところから
耳を、心を傾けてみよう。BE56DA13-6A5F-42AA-A1AC-2A89C177D6E9.jpg

っていうか、死を管理するオオカミって
ケルベロスみたいでめっちゃかっこいいやん。
あんにゃろ、狙ってやがったな!!!

そんな、あなたのゲートキーパーと出会う物語。

ステージタイガー 松原公演
「I CONTACT」 #タイガーアイコン2019
3月16日(土)15時開演
松原市文化会館
posted by ステージタイガー at 10:37| 大阪 ☀| I CONTACT2019 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする