いよいよ始まりました。
中之島春の文化祭のためのお稽古。
「男の五カ条」
3人芝居でございます。
今回は、再演ということになります。
再演というのは、本当に面白いもんですね。
一度やったことがあるということが、どのように働くのか。
これからの稽古がとても楽しみになってきた、稽古初日でした。
中之島春の文化祭について詳しくはこちらをご覧ください。
我々、ステージタイガーは5月4日(土)の18時頃のCブロックでの出演となります。
どうやら、前売り券は売り切れてしまった様子。
ですが、当日券は、毎年見ている感じですと、問題ないんじゃないかな。
なんだかんだ言って入れるんじゃないかな、なんて思います。
たった20分だけの物語ですが、しっかりとドラマのあるストーリーです。
最近歳をとってきたのか、台本を覚えようとして自分の台詞を見てると、なんだか泣けてきちゃうんですな。
まぁ、それがいいことかどうかは置いておいて、
たかが20分と言わず、素敵な時間を過ごしてもらえるんじゃなだろうかと思っています。
とはいえ、20分程度のお話なんで物語を語ってしまうよりは、素敵な見どころを。
ここで、少し脱線したお話を。
僕は、あ、僕は白井です、お久しぶりでございます、僕は、
演劇と言わず、
いや、まぁ、光も音も、物理的に観測することができているので、
「演劇も物理的に観測できるものなのではなかろうか」ということを考えることがあります。
目で見えるじゃないか、声が聞こえるじゃないか、ということを、つまりは観劇を観測というのならば、その通り。
けれども、演劇を見るときに起こりうる作用、ってあると思うんです。
楽しい気持ちになったり、悲しくなったり、ときには腹を立てたり。
そこには、言葉の意味、という以上に、なんらかのメカニズムがあって、目視では確認できない物質のようなものが
見ている人に届いたりなんかしたりして、感情の揺らぎを与えているんじゃないかなと思うことがあります。
書かれた言葉だけでなくて、そのうちに、目には見えない設計図だったり、元素記号のようなものを
密かに忍ばせてみるという楽しいことをやっているのが役者なのかなぁとも思っているのです。
「実験的な」と評される演劇もあるにはあるようですが。
ドラマティックな、ストレートプレイの中にも、数々の実験が潜んでいるんだと思っています。
それは、前回の作品を経て、同じタイトルのお芝居をする僕にはその準備がだいたいいい感じに整っている。
そんなふうに思うのです。
物語としては同じ作品なのでそうは変わりませんが、届くものは前とは全く違うものになっていると思います。
まだまだ、失敗するかもしれない実験を何度もなんども試していこうっていう時期ですが、
どうぞ、ご期待ください。
ありがたいことに、やっている僕が一番楽しませていただいています。
見に来てくださる方にも、もちろん楽しんで欲しいので、
できるだけたくさんの挑戦と失敗を重ねて、
多分、最終的には作品か、それを見てくれるお客様に魔法みたいなものをひとつ、
かけることができればいいなというのが、目下、目標です。
中之島春の文化祭2019
ステージタイガー
「男の五カ条」
5月4日 ABCホールにて