逃れられない宿命というものがある。
本日は彼の台風「チャバ」がやってくる予定であった。
900を少し上回る程度のとても低い低気圧を伴い瞬間最大風速70mを超える、
いわゆる「超大型台風」である。
早い話が、雨が降る予定なんである。
雨が降る予定というのは濡れることが確定しているんである。
夕方からの稽古場の都合上警報が発令された場合には即刻退出しなければまならない。
そうなった場合には稽古ができない!僕らは日中大層気を揉んでいたものである。
結局気象庁は警報を大阪府下には発令することなく、御堂筋だけは止めたが、
僕らは稽古をすることができた。
青木さんなんてこんな浮かれようである。
「セミ」という役割を多大な躍動感をもって演じてくれる。尊敬すべき先輩である。
だが、ほんの小さな誤算があった。
台風が逸れたことに気を良くした我々はエアコンをつけることも忘れて3時間の稽古に没頭。
男3人、狭い部屋の中、走り回り、声を撒き散らし、汗を撒き散らし。
結果この通りである。
この写真は稽古が始まって30分程度後に取られたものであるが、シャツは変色している。
この後、この汗は冷え、固まり、カピカピになる。
生きている証というものである。
その後、稽古は続き、感動のシーンへ。
仲間の手助けの甲斐あって、友人が勇気を振り絞ることができるというシーン。
達成感と、喜びの元、3人のおっさん、おっ3は、抱き合うのである。
雨には濡れなかったが、おっさんに濡れる。
最高の稽古場ではないか。
中学生の度肝を抜かせるために、おっさんは(足)掻く(汗を)。