新しくなるin→dependent theatre 1stのこけら落とし企画に参加させていただく作品。
ステージタイガーの「チェーンマッチ」の稽古場に見学に行ってきました。
んまぁー、みんな疲弊していましたね。ありありとわかる。
稽古場に入った途端に、なんか、元気ないなぁーって思いました。
正直な感想が、まずはそれね。暗澹!
オンオフ切り替えたらええんだとは思うんだけれども、なかなか大変そうだなぁ。
疲労はたまってそうだなー、とおもいましたねー。
疲労を楽しむところまで行ければいいんだけれどもねー。
ダークオーラ!
もう、行き詰まりすぎて掃除道具に話しかけちゃってるもの。
30分、結構みんな走りっぱなしですからねぇ。
しんどいとは思うんだけれども、「もうむりー」ってところまで、やってないんじゃないかなー?って。
まだまだいけるでしょ。って。そんな風に思っちゃいました。
セリフ喋る時に足がお休みしてちゃダメです。
何人かで走ってるシーンだったら、同じ方向に走ってなきゃダメです。
レースの時に、ライバルに「勝負!」っていうセリフがあるんだったら、
誰が沿道で自分を応援してくれてるのかを知らないとダメ。
ダメダメ、って言ってばかりも仕方ないことだけれど、
それらは全部「いただく」ものだから。
台本からも、もっともっと、深く深く掘り下げて、人物像を考えたほうが面白い。よ?
先を走る人にだって悩みはあるもの。
一番になったって、それをキープするのは並大抵のことじゃないし、
人間の身体は20をピークに衰えていってしまうものだし。
そしたら、あとは過去の自分との戦いになってしまうんだろうなぁ。
あの時の栄光自分に今の自分は重なれているんだろうか、とか。
やー。
お芝居って。一回見ただけではなかなか言葉にならないなー。
ちょっと日を空けてから考えると、ここはこういう気持ちなんだろうか、とか、
実はこういう感情を見せないように頑張ってるんだろうなーとか、
あの二人のシーン、こっちは見え見えの見栄張ってんじゃないかなー、あのセリフ、
とか、どんどんと感想とか、考えが湧いてくるくる。
見てから少し寝かせると頭の中で、どんどん、面白い捉え方が出てきます。
僕は、一応、役者というものをしているからかもしれませんが、
がんばっている人とか、力を合わせている人とか、そういう人には届くんではないかな。
そんな風に思います。
それだけのメッセージがある作品なんだなって。
それは、確かなことだなって思いました。
あー、なんだろう、
今回の登場人物って、みんな、頼れなくって失敗してるなぁ。って思ってね。
人に甘えられるのって一つの才能なんだろうなーって思ったり、
誰かの役に立つのって、誇らしいことだなーって思ったり。
でも、一回でも、人の優しさを突っぱねちゃったりすると
そこから先、頼ることって。めちゃくちゃ勇気がいることなんだろうなーって。
それができなくなってしまう孤高の人みたいなのもいるし、
頼ってもらうために、見栄を張っているような人もいるし、
結局、一人では弱いまんまなのかもしれないなーって。そんな風に思いました。
一人でやってるつもりでも、周りの人が、いろいろと手伝ってくれてたりするんだよなー。
それに気づけない人って、気持ちが怠けちゃってるんだろ〜なー、って。
失敗したことに対する恥ずかしさとか、それをおしても助けてくれ、頼らせてくれ、って言える勇気。
恥ずかしさから、一線踏み越えて、とびだす勇気。
そういうのが見たい。
臆病でビクビクビビっていながらも、そこから抜け出して、力強く勝ちたいと願う気持ち。
そういう、反発する感情を同時に持つことが、いわゆる葛藤というものなんだろうな、と。
もー、本当、演劇って面白いな。人間って面白いな。
僕がもしも、やるんだとしたら、何を与えられるだろうか。
何か受け取ってもらえるくらいに一心に足を踏むことができるだろうか。
そういうことを考える。もっともっと、力強い作品になってくれることを願います。
力強い走りをしたいときは、足じゃなくってお腹をギュッと締めるのだよ。
6月11日(火)
ステージタイガー 「チェーンマッチ」
於 in→dependent theatre 1st
posted by ステージタイガー at 02:58| 大阪 |
チェーン・マッチ
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